ある辞書では・・・夫婦間(カップル)などで性交渉がほとんどナイ事。
ある性科学会では・・・特別な事情がないのに性交渉などが1ヶ月以上ナイ場合。 |
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●SEXレスの種類 |
セックスレスとは、具体的に1ヶ月以上性交渉がないカップルの事を示しているが、身体的、精神的に問題がある人の場合にはこれに当てはまるのだろうか?
セックスレスにもいろいろなかたちがあり、いくつかの種類に分けられる。
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勃起障害 |
性交渉に十分なだけの勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交が行えない状態。 最近日本で行われた勃起障害についての疫学調査の結果によると、日本でも現在40〜70歳の男性の半数以上が何らかの原因で勃起障害になっていると考えられている。 その原因には機能性と器質性があり機能性は心因性とも呼ばれ、勃起障害の大部分を占めている。 器質性には陰茎そのものの障害神経や血管の障害、内分泌異常などがある糖尿病でみられる勃起障害は神経や血管の障害によるものである。
このように勃起障害などの理由で性交が行われない場合はセックスレスには入らないだろう。 |
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性嫌悪 |
性的雰囲気、性的接触を極端に嫌悪し、回避する。 普段夫婦仲が良いにもかかわらずセックスレスの状態になってしまう。 性的欲求はあるがある時からパートナーとだけは性交ができなくなる。 従来の男女愛から、家族愛、肉親愛に変化し、パートナーが性の対象でなくなってしまい性的状況になると近親姦恐怖が生じて生理的に拒否してしまう。 女性では親のしつけで性に対して否定的に育てられたり、親からの性的虐待を受けていた経験から性嫌悪性になる場合がある。 また、夫婦喧嘩や夫の浮気から信じられなくなり嫌悪するようになる。
この場合セックスレス状態だと言えるが克服するには精神的な面が多いため時間が必要だろう。
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性的回避(回避性人格障害) |
パートナーとの性交を自ら行おうとしない。 パートナーと親密になる能力に欠けるため、性的欲求があるにもかかわらず性交を避ける。 その一因として回避性人格障害が挙げられる、この場合は生育歴とも深い関係があり、批判に弱く臆病で自分に対する評価が低く失敗や恥を極端に恐れる。その反面求愛的であるにもかかわらず受容され親密になりかかると思い切って行動に移す事が出来ず成功不安が行動を抑制してしまう。 この様に性的回避が原因とみられる場合、セックスレスの分類に入ったとしても1ヶ月以上という期間には当てはまらないだろう。
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性欲低下 |
性的活動の欲求と性的空想の持続的、又は反復的な欠如、不足である。 欠如、不足の判断は個人の特徴、年齢、対人関係、生活状況、文化的状況などを考慮される。 性交の際、著しい苦痛が生じ困難になる場合もある。 この障害は性的興奮の障害、オルガズムの問題に関連する事もある。 この場合は現在セックスレス状態だとしても何かをきっかけに克服出来たり治療の結果性交にチャレンジする事も出来るだろう。
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アセクシャル |
マスターベーションの経験もなく性に対して無関心。
男性、女性のどちらをも性愛の対象としない、性欲そのものがない事である。
アセクシャルの中にも様々な形があり、恋愛欲求がなく恋愛に嫌悪感を抱く。「好き」という感情はあるが恋愛感情なのか判別出来ない。恋愛感情はあるが接触できず性行為そのものが出来ない。性衝動が起こらない。など様々である。
男性では時々夢精があるのに対し、女性では無月経である事が多い。
この場合セックスレスだとしても単に性に対し淡白であったり、トラウマや事情により拒否してしまう場合には問題を解決する事により克服出来るかもしれないだろう。
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膣内射精困難 |
一部の男性に特有の症状でありマスターベーションでは射精出来るがセックスでは射精に至らない。
性欲もありパートナーとのセックスも望んでいるが女性の膣内に挿入しての射精だけが出来ない。これは子供の頃からのマスターベーションの仕方に問題があり「シーツにこすり付けて腹圧をかける」「畳の冷たさが良い」「股に挟んでしないと射精しない」などがある。
射精をコントロールする筋肉、神経の未発達、学習不全等が関わる場合や膣圧力刺激方法の不適正から発生する事も考えられる。
この場合のセックスレスは心因性のものであればストレスに関わってくる。パートナーとリラックスした状態で試してみるなど除ヶに原因を探り改善していけるだろう。
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