セックスレスとゆう状況よりも、知らない土地での生活で、私の話し相手は夫しかいなかったので、夫が仕事から帰ってくるとその日の出来事など一方的にずっと話をしていました。帰ってくる言葉といえば「うん」「そう」などと、会話をしているとは言えない状態で、結婚前の2人の仲とはまったく違う雰囲気でした。 そんな生活が続きだんだん夫が家に帰ってくる時間も遅くなっていきました。 そんなある日、また今日も朝から私は誰とも会ってないし、一言も喋ってない、そして夫は今日も帰りが遅い、「きっと外で遊んで帰ってくるんだ」と思い私の我慢も限界になり、夫が帰って来たとたん「私にはあなたしかいないのに、なんでかまってくれないの?」 と泣きながら一方的に叫んでいました。 すると夫は申し訳なさそうな顔で「頼むからほっといてくれないかな」と言いました。過去に身に覚えのあるような雰囲気に私はどうしていいのか分からなくなりました。 私はまた過去の彼のように夫を失ってしまうかもしれないと思い、その時は「自分が悪いんだ」「もっと良い妻にならなくちゃ」と思ったんです。 それからの生活は今考えると本当に一方的でセックスレスについても執着し過ぎていました。 例えば、1日中テレビを点けっ放しにして外へ出る時も帰ってきた時に1人でいる事が寂しくないようにテレビを消す事ができなくなっていたり、夫に気付いて欲しくて家中のフローリングに毎日ワックスをかけて髪の毛1本落ちていないくらい完璧に掃除をしたり、どこかのレストランで食事をしているかの様に毎日豪華な食事を作ったり、ある時はセクシーな下着を着てお風呂上りにわざとバスローブでリビングにいたり、時には勇気を出して私から夫を誘ったり・・・でも結局返ってくる言葉は「俺に対してのあてつけか」とあんなに優しかった夫が、私に怒鳴るようにまでなっていました。 そんな時、突然夫に「今日は言いたい事をはっきり言い合おう」と言われたんです。 今までの2人の関係について真剣に話し合った事なんてなかったので、すごく動揺しましたが、思い切って「私を見てくれない所が嫌」「SEXをしてくれないのが嫌」などはっきり不満をぶつけました。 それを聞いた夫は「今度は俺の番ね」と言い「俺の事は気にしなくて良いから外に出て友達をつくって欲しい、その為なら家の事をしなくても良いしいくらお金を使っても良い」と言ったんです。びっくりしたと同時に「良い妻でいなくても良いんだ」「愛される妻にならなくても良いんだ」と思い、少し肩の荷が下りた気がしました。 この時の私の解釈が本当に良かったのかは分かりませんが、この夫の言葉で私は本当に変わる事が出来たんです。
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